お月見のお供えと猫|団子・すすき・ユリの誤食に注意

9月25日は十五夜です。窓辺に月見団子とすすきを飾ったら、いつの間にか猫が近くに座っていた。お供えは、猫の目線からするとちょうど手が届く高さに並ぶことが多く、気になって前足を伸ばす猫は珍しくありません。

先に結論を書きます。お月見のお供えで特に気をつけたいのは、喉に詰まりやすい団子と、猫には少量でも危険なユリです。どちらも「猫が届かない場所に置く」だけで防げます。飾る前に、置き場所だけ決めておいてください。

お供えの中で、特に気をつけたい4つ

お供え 何が心配か 置き方
月見団子 丸のみして喉に詰まる 猫が上がれない棚、または扉のある場所
ユリ(花瓶の花) 花・葉・花粉・花瓶の水まで危険 猫のいる家では飾らない
すすき 葉のふちで口を切る、食べて吐く 倒れない花瓶で、手の届かない高さに
ぶどう 少量でも体調を崩すおそれ 皿ごと片づける

このうち、ユリだけは「置き場所に気をつける」では足りません。理由は次の項目で書きます。

月見団子は「喉に詰まる」が一番の心配です

猫は食べ物をあまり噛まずに飲み込みます。団子や餅のようにやわらかく粘りのあるものは、喉に張りつきやすい形です。味よりも形の問題なので、小さくちぎれば安全というわけでもありません。

団子そのものに猫が強く惹かれることは多くありませんが、お皿の上で転がる丸いものは遊びの対象になります。前足で落として、そのままくわえる流れは起きやすいので、猫が上がれる窓辺には置かないのがいちばん確実です。

すすきと秋の花:ユリだけは別格に危険です

すすきは強い毒があるわけではありませんが、葉のふちが硬く、噛むと口の中を切ることがあります。細長く揺れる穂はおもちゃに見えやすく、食べて吐く猫もいます。噛みたがる猫には、またたびデンタルスティックのように噛んでいいものを別に用意しておくと、そちらに気が向きやすくなります。噛んでいいおもちゃの選び方は猫が噛んでいいおもちゃにまとめています。

一方、ユリの仲間は、花・葉・花粉、花瓶の水まで猫にとって危険とされています。体についた花粉を毛づくろいでなめるだけでも問題になることがあるため、置き場所の工夫では防ぎきれません。お月見の花束にユリが入っていたら、猫のいる部屋には飾らないでください。

ぶどう・里芋など、ほかのお供え

  • ぶどう。犬では腎臓への影響がよく知られていて、猫でも与えないよう勧められています。原因がはっきり分かっていないため、量の目安もありません。
  • 里芋(衣かつぎ)。生の里芋は口の中を刺激します。加熱したものでも、猫に与える理由はありません。
  • お酒。お月見酒をこぼしたままにしないでください。少量でも猫には負担になります。

共通する対策は一つで、お月見が終わったら、その日のうちに全部片づけることです。夜中に猫がひとりで確かめに行くのを防げます。

窓辺でお月見をさせるなら

ここは正直に書きます。猫が月を「見ている」のかどうかは、分かっていません。夜に窓の外をじっと見る猫は多いのですが、見ているのは月よりも、外を動く虫や鳥、光の変化かもしれません。

それでも、窓辺が猫のお気に入りの場所なのは確かです。夜に窓を開けるときは網戸のロックを確認し、猫が網戸に体重をかけても外れないようにしてください。窓に取りつける木製キャットウィンドウベッドのような場所があると、お供えのある棚に上がらずに外を眺められます。室内の安全グッズは室内飼いの必需品からも探せます。

こういうときは獣医師へ

  • 【緊急】ユリの花・葉・花粉、花瓶の水に触れた・なめた可能性がある(症状が出る前でも、すぐに連絡してください)
  • 【緊急】団子などを食べたあと、苦しそうに息をする、よだれが止まらない、口に前足をやる
  • ぶどうを食べた可能性がある
  • すすきを食べたあと、何度も吐く、食欲が落ちた
  • 口の中を気にする、出血している

ここに挙げたのは相談のきっかけであって、原因を家庭で判断するためのものではありません。気になる場合は獣医師にご相談ください。

よくあるご質問

猫が月見団子を少しなめただけなら大丈夫ですか?

なめただけで飲み込んでいなければ、心配の中心である喉詰まりは起きていません。ただし、かけらを飲み込んだかどうか分からないときや、苦しそうな様子があるときは、すぐに動物病院に連絡してください。

すすきを飾っても大丈夫ですか?

強い毒はないとされていますが、葉で口を切ったり、食べて吐いたりすることがあります。倒れにくい花瓶に入れ、猫の手が届かない高さに飾ってください。

お月見の花にユリが入っていたらどうすればいいですか?

猫のいる家では飾らないでください。ユリは花・葉・花粉・花瓶の水まで猫にとって危険とされていて、置き場所の工夫では防ぎきれません。触れた可能性があるときは、症状が出ていなくても動物病院に連絡してください。

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